おひげ軍師の365日

20代から14年超。中小企業の経営最前線で「新事業立ち上げ〜軌道に載せる」をしてきた人間の日常とアタマの中

前置きをしておくと。
硬派な本なので、この話はまじめな感じになるかも?(笑)

致知出版社が出している「致知」という雑誌がある。

野球の王貞治さん、セブン&アイHDを立上げた鈴木敏文さん。
そして、先日、お亡くなりになられたが、平成において「経営の神様」と呼ばれた稲盛和夫さん。
名だたる方々が愛読、推薦する、それが「致知」という雑誌だ。

私も2年前まで、この雑誌を知らなかった

2020年、コロナ禍となり。恩師恩人の一人である、池田さんとご一緒し「オンラインで読書会」をすることになった。それが「致知」を読むきっかけにもつながった。

なお、池田さんとの出会いは…。
恩師の一人でもある、国際マーケッターの神田昌典さんのお声がけをいただき2017年から、3年ほど新成長事業の創造プロジェクトでご一緒した時がきっかけだった。

経営幹部として、またプロジェクトのリーダーとして、活躍されていたのが池田さんだった。(私より3つほど年上で、本当に温かい人格者。まねできない独自の「立場や領域をこえて人を調和する才能」のある人だ。)
池田さんとは、2022年・今現在でも。チームの一員として、お仕事でご一緒させてもらっている。

致知に話を戻すと。結論として、私はいま「致知人間学・認定コーディネーター」の養成(10ヶ月)を受けている。

読者11万人超から人選された、経営者・リーダーの方々が参加する場のため「ゆるっ」とした感じの私、及川宗峰でも。とても身が引きしまる思いだ。
そして、素晴らしい皆さんと場がそこにある。

写真は、その養成受講における課題本の1つ。「二宮翁夜話」という本だ。
「二宮尊徳」の弟子が、二宮尊徳の話をまとめたものだ。

二宮尊徳というのは、あなたもおそらく、学校でみたことがある「本を読んでいる少年の石像の人」だ。そう、二宮金次郎。

実は、二宮尊徳氏は、まあもう名だたる事業家、日本を作ってきた、支えてきたような実業家・経営者の「大師匠」みたいなものだった。

各地にその実行、その結果が記録され。その当時、現地で再現できるよう伝えられているようだ。

このような功績は、私も全然わかっておらず、数年前に知って驚いた。
「あの(石像の)…。金次郎先輩が!」と。

「二宮翁夜話」をよんで、印象に残ったことは…

自然の法則・摂理、万物の道理は、善悪がない。
つまり、農業でいえば、生気のあるものみんな、稲も、はぐさも、生育させる。(稲が育つのに「はぐさ」は邪魔になる)

これは「芽を出そう。育とう」とするものに対する、自然(太陽)の働きかけだそうだ。なるほど。

その中で「人の道、が善悪をわける」という。
人は、全て人の身に、便利なものを「善」不便なものを「悪」とする。
つまり「人道は、人が立てる(決める)」もので、自然の摂理ではない。
(そりゃそうだよね、という感じではあるが)

そして、大事なところは

最初から、終わりにどうなるかを見定める
=「分度を定めること」この1つ。とのことだった。

私なりに、シンプルに言えば、調和がとれた状態を描いて、実行し。循環するその範囲を守る(奪いあわないといけない状態をつくらないということでもある)

※これは説明が難しいというか「キモ」なので、興味があればぜひ読んでみてほしい。

自分は事業を立上げする際には、基本的に「スタート前に、よき状態で循環するゴールを明確にして、それを実現する条件を定める」こと。と決めている。

また、その実行で「事業スタート前に黒字を確定させ、オープン」するなどを、実際にやってきた。なので(自分のやってるのは、小さい範囲とはいえ)書籍の内容が言わんとすることには、とても感じるものがあった。

読みやすいけど、内容が深くて、時間がかかる。
でも、とてもおもしろく、ためになる。何より「実行」しようと思う。
(それも自然の摂理にそって。成果をだすためのポイントだ)

自然の法則は「タテの糸」。それに、実行という「ヨコの糸」を加えて、人生を、そして、求める成果を、織りなすのだそうだ。

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